Hattori Kohei Blog

イラストレーター服部幸平のブログ

浦沢直樹展〜「描いて、描いて、描きまくる」/【漫勉】Eテレ

行ってきました。

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開催中企画展 - 世田谷文学館

日本の子供にとって、「漫画」の影響はとても大きいと思います。
僕も子供の頃になりたかった職業はマンガ家でした。
小学校の卒業文集にも、そう書いてました。

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その漫画界でいま現在最高の一人、浦沢直樹さんの展覧会を見て、改めて日本の「漫画」の凄さを実感した次第です。

「漫画の文法」の凄さというのか・・。

コマ割り、擬音、効果線、人物のデフォルメ、カメラワーク。
様々な要素が駆使されて、劇的なドラマ性や動きが表現されている。
会場はもの凄い数の「浦沢漫画」の原稿で埋め尽くされていました。

そして、そんな圧倒的な展示量の漫画原稿の後ろに、僕には、過去&現代の膨大な数の漫画家や漫画家志望者の残像が見えて、ちょっとめまいを起こしそうでした。

浦沢さんの原稿に表れている、日本の漫画の様式美や文法は、浦沢さん一人だけの成果ではなく、多くの先人の工夫と現役世代の格闘の結果、あの迫力ある世界が生み出されているんだと・・。

会場はそこまで広くありませんが、とにかく展示数と熱量が凄まじく、僕は会場で4時間以上も見続けて足もクタクタ・・。
ここ数年のベスト3に入る展覧会でした。

観覧料金は大人800円。
格安です。

ジャンルに囚われず、「絵」の好きな人はぜひ!

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【追記】

現在Eテレで放送中の「漫勉」。
本当に素晴らしい番組で、先週シーズン2が始まりました。
(浦沢さん、よくぞこの企画を発案してくれました!)
僕も毎回食い入るように見ています。

www.nhk.or.jp

もちろんすべて予約録画して、その後Blurayディスクに保存。
とにかくこの企画は浦沢さんのパーソナリティが無ければ成り立たないでしょうね。
ホストに徹して、ゲストの話しを聞き出す様子にも感心しました。

登場する漫画家さんの制作姿勢に刺激を受けつつも、我が身を恥じる次第です・・。
こちらもお薦めです!