Hattori Kohei Blog

イラストレーター服部幸平のブログ

『アラルエン戦記』9巻/表紙絵アイデアスケッチ

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上は『アラルエン戦記』9巻、その表紙イラストレーションのアイデアスケッチです。

しかし相変わらずのしょぼいスケッチ・・。

「コレ、何が描いてあるの?」な状態ですが、僕が物語を読み進めながら浮かんだイメージを描いています。

でも完成画はブックデザインと合わさって、とても良い雰囲気に仕上がったと思います。

作品はすでに完成して、担当の編集者さんにお渡ししています。
昨日はブックデザイナーのNさんのチェックも受けて、修正なしのOKも頂きホッとしました。

発売はもう少し先になりますが、楽しみにお待ち下さい。
(9巻の表紙絵は、制作過程もご紹介する予定です)

ノロウィルス

先週の水曜日、出先の電車内で身体に悪寒が走りました。

「コレはまずい。風邪か・・?」

用事を済ませ帰宅したころには、身体の関節の節々が痛くなり始めました。

直後に激しい下痢。
熱も急激に上がり、38.5度へ。

それから土曜日まで、まるまる4日間、発熱と下痢で寝こむ始末です。
病院で診察してもらったところ、なんとノロウィルスでした。

実はこれで2回目。
前回は嘔吐と40度近い高熱で、この倍は症状が凄かった・・・。

その初体験の5年前は、生牡蠣を食べて当たる、というどストライクな原因でしたが、今回はそういう事もなく、外食もしていないし、理由が見当たりません。

唯一、火曜日に近所の大型書店で1時間ほど立ち読みをしていたことくらい。
その時に触った本や雑誌にノロウィルスが付いていて、それが口から感染した可能性が考えられました。

でも、それも「唯一、考えられるとしたら・・」なわけで。

しかし。

締切りが重なり、いちばん病気になって欲しくない時に、こんなに寝込むなんて・・。
今はスケジュールの遅れを取り戻すべく、土日も返上で仕事をしています。

ちなみに診察してもらったお医者さん曰く、ノロウィルスの感染原因は今でもハッキリしていない、とのこと。

「いまの医学で防ぐのは難しく、発病したら対策はなし、薬もなし(笑) 」
「治るまでジッとガマンする(笑) 」

・・だそうです。
(なぜか医者って、こういう時に笑いながら話すんですよねぇ)

なんじゃ、そりゃ。

激混み!『若冲展』

凄まじい行列がニュースにもなった『若冲展』。
何とか最終日の夕方に行けました。

待ち時間はまさかの「60分」。
300分とかに比べればはるかにマシだったのですけど、しかし館内は覚悟していましたが
多くの人でごった返しており、とても落ち着いて絵を見るなんて無理。

もっとも観たかった『動植綵絵』の会場内では

「最前列のお客様は絵のまえに立ち止まらないでくださぁ〜い

・・と館内で延々アナウンスする職員の女性たちの姿が。

絵を立ち止まって観るな、って初めて言われましたよぉ。

昨年末から楽しみにし、事前にチケットも購入していたので無駄にならずに済んだけど、
間違いなく今までで一番激混みの展覧会でした。

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正直「絵を見る」という雰囲気ではありませんでしたね・・。
残念。

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で、個人的な印象ですが、僕は若冲の『動植綵絵』の本物を見て、

「あぁ〜、本物だっ!」

という感動や感慨が起きませんでした。
自分でもこの感覚は不思議でしたね。
程度の差はあれ、本物を見られた感動はいつもあるのですけど・・。
(E・ホッパーのときは強く感じました)

なぜなんだろう?

今までさんざん本、テレビで微に入り細に入り眺めてきたことと、
また、本物の色彩や感じが、テレビで見ていたモノと大きな差が無かったからかもしれません。

まあ、会場があんなのだったのもあるのかな。

「LED」って、ほんとうに省エネ?

いま仕事用のデスクライトを物色中。

何でも良ければいろいろと有る。
でも、仕事用で色の見え方が〜とこだわりだすと悩みが尽きない。

まず、ざっくり大きく分けると光源が蛍光管とLEDの2種類。
でも時代はLED一直線。

買い換えの理由も、いま使っているデスクライトの蛍光管が製造中止になって、すでに手に入らなくなったから・・というものです。

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そんな悩みの中、あれこれデスクライトを調べていると、次世代LED系にちょっとした疑問がムクムクと浮かんで来ました。

理由はひとつだけ。

LEDが劣化した場合は機器全部が交換になる・・ということ。
LEDパーツのみは交換不可、という点です。

(LEDの『電球タイプ』は交換できます)

初めて聞いたときは「ええ?」と思いました。

だってLEDって「省エネ」を最大の売りにしてるでしょ?

省エネというのは、何も照明の消費電力だけじゃなく、製品を作る原材料、それに関わる輸送量、加工するためのコストとエネルギー全般、完成品の流通&販売コスト・・・。

その諸々全部をひっくるめて「省エネ」になっていないのなら、そんなの全然省エネじゃないんじゃないの?

蛍光管タイプなら、経年劣化した蛍光管だけを交換すれば新品と同じ「明るさ」が手に入る。
機器本体はそのままでOK。
でもLEDは本体も廃棄。

「LEDは10年無交換ですから!」

とメーカーは謳いますけど、10年「無故障」とは言っていません。

じゃあLEDが故障すれば機器を丸ごと廃棄?
それって全然「省エネ」じゃないんじゃない?

こんな無駄に比べれば、個人用デスクライトのLEDと蛍光管の消費電力差なんて微々たるものですよ・・。

ちなみに「いま使っている」デスクライトは、僕が高校生のときに購入したもの。
30年近く経ってます。

でも全然現役。
ピカピカ。
パナソニック製ですが使いやすいし綺麗なモンです。

いまのところ、僕は蛍光管タイプに気持ちが傾いています。